トクベツ、な想い
第2章 2
「…また、誘ってもいいですか…?」
「え…も、もちろん」
「本当ですか…?
じゃあ…また、…仕事戻りますね」
そうはにかんで戻っていった
ホントに…?
てっきり片思いだと思ってたんだけど…
これは…脈ありでは?
休憩が終わって仕事を始めようとしても
同じ部なわけで、どうしてもみゆちゃんの席を見てしまう…
目が合うとお互いにパッと逸らしてしまう
ヤバイ俺…今きっと顔真っ赤だ…
「おい…おいっ」
「えっ…な、何」
「何じゃねぇよ…お前の意見聞いてんだろうが」
「あ、ご、ごめん」
「…なんだよ、また元カノのことか?」
「…ちげぇよ」
またプロジェクトに向けての案の相談中だというのに
意識してしまう
もし脈ありなのだとしたら…
みゆちゃんが俺を好きなら…
もっと自惚れてもいいのか…
みゆちゃんからの思いがけない言葉に
頭の中がかき乱されて
…もう仕事どころではなかった