トクベツ、な想い
第21章 エピソード潤
聞いた話ではここら辺で俺への想いに気付いたんだっけ?
もっと前からって言ってたけど
よく分かんないよ…
俺は蓮くんじゃないから
そこまで翔くんの気持ち読めなかった
気付いた後からはちょっとおかしいような?
みたいなのは思ったりしたよ
でもそれは勘違いかなって
…違ったね
酔った時にキスされて、戸惑ったのは表面上
裏は嬉しすぎてね…泣きそうだった
だけど友達だから、コイツは俺を好きだから
そうからかってたなら深い深い傷になる
一生立ち直れなそう
言われるのがそうさせるなら
だったら自分で聞こう、それがまさか
翔くんも好きって言ってくれるなんて…
涙を止めたかった
もっとちゃんと翔くんを見たかった
あぁ…でもこの告白もキスも嘘だとしたら
そう思うと…どんどん流れちゃって
止まらなかった
両想いなのはすごく嬉しかったけど普通じゃない
やっぱりやめようって言われないかいつだって不安で…
そんな時の友達紹介は当たりだったのかな
大野さん、来てくれてありがとう…
これでずっとラブラブーとはいかなかったね
俺が求めすぎだった?
だって好きな人前に…そりゃ、ね
男とか関係なかった
でも上は俺であってほしかった
俺に愛させてほしかった
俺を好きって言ってくれた翔くん
体を開放し始めた翔くん
頑張ってる翔くんの為に俺が今度は頑張るから
最初はお礼にも似た気持ちでいたんだ
気持ち良くするのも、もちろんだったけど
…うまくいかなかったよね
だって両方初めてなんだもん、当然だよ