俺らの形
第3章 おつかいN″O″M″
ニノがオイラと松潤の前をポッケに手を突っ込んで歩いてた。
そのとき、黒い人影がニノにぶつかってそのまま通り過ぎた。
「ニノ、大丈夫?」
N「......っ!」
近寄ってみるとニノの腕から血が溢れ出ていた。
M「.....まさか、ぶつかったときに.....!」
N 「.....ん。」
よほど怖かったのだろう。
ニノが答えたのはそれだけだった。
そして小さな体が小刻みに震えていた。
「松潤! 追いかけて!」
M「いや、、無理だ。」
「なんで!」
M「もう追いつけない」
「そんな......。」
M「でも、ジュリーさんには連絡しといたから。」
「分かった。」
M「それより今は和を車に」
「うん。ニノ、車まで歩けそう?」
ニノは黙って首を横に振るだけだった。
それがたぶん今のニノの限界だったんだ。
オイラたちはニノをなんとか車に乗せた。
一刻も早くその場から離れたかった。
松潤が運転しながら病院と翔くん、相葉ちゃんに電話を入れてくれた。
その間、ニノはただただ震えていて、
目はまるで魂が抜けているようだった。