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家政婦の水戸

第9章 [家政婦特別番外編]ゲスト家政婦登場

『ピンポーン』


 来た。


「はいはーい」


 俺は玄関まで出て、扉を開けた。


 目の前には……メカ水戸さん。


 これは、どっちだ?


 バイクか? セグウェイか?


 まあ、そうだろうなぁ……と、思っていたら、後ろから、ひょこっと人が出てきた。


 ロングの黒髪で、小柄な若い女性だ。うちの恵実とそんなに変わらないくらいか?


「えっと……あなたは?」


 その女性は軽く頭を下げると、肩からかけたハンドバッグから名刺を出した。


「すみません、私、栗壱屋家政婦紹介所から来ました。東つぐみと申します」


「へっ!? 栗壱屋……あぁ、え?」


 メカか化け物(失礼)が来るものだと思っていたら、かわいい女性じゃないか。


 若い香りに、一瞬、目がクラクラしそうだった。


 名刺を見れば“家政婦サポート 東つぐみ”と書いてある。


 来たぁ!!


 こんな女性を待っていた。


 まともな家政婦さんだぁーーっ!!


「あ、どうぞどうぞ、上がって下さい」


 俺はつぐみさんを招き入れた。


 てか、なぜメカ水戸さんもいる?


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