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家政婦の水戸

第10章 水戸さん、プロレスを見る

 紗知を誘ったが、プロレスなんて怖いと言い出した。


 それ以上に怖いのと、毎日いてるだろ。


「だって、プロレスってさぁ、有刺鉄線のリングで闘ったり、蛍光灯で殴りあったり、画ビョウをまいた所で投げたり、血まみれになるんでしょ? 怖いよ」


 いや、確かにそんなプロレスあるけどさ……お前、よく知ってるじゃないか。


 でも、この団体が、どうだか、わからないしなぁ。


 恵実は、どうだ? 


「プロレス!? う〜ん、いかない。友達とカラオケいくから」


 まあ、予想はしていた。


 それに、一緒に行く相手もなんとなくだが、匂ってきた。


「水戸さん、プロレス見に行こうか?」


『ま゚』


 そうなるだろうなぁ。


 まあ、展開的に絶対そうなるよ。







 メカ水戸さんまでついてきた。


 チケットは2枚しかないって、言ってるのに……。


 見たところ、これはバイクの方だな。


 まあ、家の方には、セグウェイがなんとかしてくれているだろう。


 会場に到着。


 気になることがあったから、入場口の係員に聞いてみた。


「メカなんだけど……チケットいる?」


「人型ですよね……一人分でお願いいたします」


 買うんかい!!



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