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家政婦の水戸

第1章 家政婦、その名は水戸奈津子

 だが、料理はクソほど美味い。死んだ妻には悪いが、料理の腕は水戸さんの方が、素晴らしい。


 しかも、あれだけ濃い香水をつけていながら、料理には香水の香りがついていない。


 自分の鼻がバカになっているのだろうか?


 これが水戸マジック!? 


 なに言ってんだ俺は……。


 まあ、悪い人ではなさそうだ。


 人かどうかも怪しいのだが、物の言い方は悪いかも知れないが、体に障害を持っているのかもしれない。


 それで、ここまで出来るなら問題はない。しばらく、水戸さんでもいいだろう。


 受験が終われば、子供達も家事を手伝ってくれることだろう。


 せっかく見つけた、格安の家政婦さんだ。


 お願いしようか。


「水戸さん、今後とも我が家でお願いしますよ」


『ま゚』


 ここが問題だ。







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