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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

「はぁ……まあ、そうだよね。もっとマシなかたちで共演したかったよ。てか、あんたらくせぇ〜よ」


 本気の感想だった。


 すると、バギー水戸さんが、部屋に入る。


『せっかくですから、お料理を温めます』


「あ、いいよ。で、料金はちゃんと振り込むから」


『料金は、すでに振り込まれておりました。ありがとうございます』


「あ……そう」


 繁は生の水戸さんに、目を移す。


 水戸さんは右手を前に出した。


 繁は少し、ためらったが、その手をギュッと握った。


「ここは、俺にピッタシの世界だった。ありがとサンキューね」


 そう言うと、照れくさそうに頭をかいた。


 水戸さんは茶色い歯茎をニカッと見せると、繁の首筋に噛みついた。


「うわっ!! なんだいきなり、やめろ!!」


 だが、痛くはない。どっちかと言えば、心地よさのある、あま噛みだった。


 水戸さんは、楽しそうにアムアムて噛み続ける。


 繁は激しく抵抗する。


 これが、水戸さんの心からの愛情表現だ。



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