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家政婦の水戸

第11章 チーム水戸さんvs悶洲佗亞家政婦紹介所

[悶洲佗亞家政婦紹介所の彩音です。私も意識を失い、ここでしばらく休ませて頂きました。二人の水戸さんは、とても優しくて、私達のことも許してくださいました。あと、料理は私もお手伝いさせていただきました。申し訳ございません、今日の事は、お忘れになってください]


 繁は料理の品々を眺める。


「100点すぎるじゃねえか……どこにクレームつけるんだよ……匂いか?」


 だが、あれは、家政婦同士の争い。自分は、決戦の舞台を貸した雇い主だ。


「……見てたら、腹が減った。いただこうかな」


 繁が、箸を取ったその時。


『コンコン』


 ノックをする音。


「誰だろ」


 繁は玄関に向かい、ドアを開けた。


「あっ……」


 そこにいたのは、水戸さんだった。


「あれ……」


 なぜか、動揺する。


『よ゙う'き゚たの゚わ"れ(この度は出て下さり、ありがとうございました)』


「はぁ?」


 なにを言ってるのか、わからない。


 すると、後ろからバギー水戸さんが現れた。


『出ていただいて、ありがとうと申しております』



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