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家政婦の水戸

第12章 さようなら水戸さん

 今日は、水戸さんは、朝から山野家に入っていた。


 メカ水戸三姉妹(セグウェイ、バイク、バギー)は油さしと、定期点検のため休み。


 久しぶりのフル活動だ。


 庭のお手入れがすむと、10分ほどの休憩をとる。


『♪変なやつからメールだよ〜』


 携帯電話の、着ボイスが鳴った。


 水戸さんは携帯電話を取った。


 メールは滝繁からだ。



[ネタ切れしてないか? なんなら、出演にいくぞ]


 水戸さんはメールをうつ。



[けっこうです。早く未知夢へお帰り]


 ついでにアドレスを拒否しておいた。


『♪♪♪〜、♪♪♪〜』


 音のない着信音が鳴った。


 水戸さんには、聞こえるようだ。


『……』電話に出た。


『お、水戸さんかね。あ、しゃべらなくていいから、話を聞きなさい』


 紹介所の担当のようだ。


『いいか、よく聞きなさい。あなたの体は、もう2日ももたないんですよ。体の部分部分が、だいぶ傷んできて、補修がきかなくなっている。メカがいるんだし、そろそろ、本人は引退して、土にもどるべきだと思うんだが、どうかね?』



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