家政婦の水戸
第5章 水戸さんが、病院にいく
俺は山野羊(やまのよう)、二人の娘をもつ会社員だ。
今日は、病院に健康診断に行くため、会社に許可をもらって休むことになった。
朝から、水戸さんが来て、掃除をしてくれている。そこで、思い付いた。
「そうだ、水戸さん。一緒に病院に行かないか?」
水戸さんは手を止め、携帯電話に文字を打ち込んだ。
[病院? 私が付き添いで行くのですか?]
通訳の紗知が学校に行っているため、水戸さんには、会話は携帯電話の文字打ちでしてもらうことにした。
「いや、いつも水戸さんには、頑張ってもらってるし、それにいつも顔色が悪いからさ」
水戸さんが文字を打つ。
[いえ、これがお仕事ですし、山野様のために頑張らせてもらってます。体が動けるだけ、元気なんですよ]
「ふむ……でも、たまには診察してもらったほうがいいよ。費用は俺が出すから、水戸さんも行こう」
水戸さんが文字を打つ。
[ご迷惑になりませんか?]
「そんなことないよ。水戸さんはもう家族と一緒だ。よかったら、行きましょう」
水戸さんが文字を打つ。
[わかりました]
「いや、そこはいつもの、あの一言でわかるよ」
『ま゚』
今日は、病院に健康診断に行くため、会社に許可をもらって休むことになった。
朝から、水戸さんが来て、掃除をしてくれている。そこで、思い付いた。
「そうだ、水戸さん。一緒に病院に行かないか?」
水戸さんは手を止め、携帯電話に文字を打ち込んだ。
[病院? 私が付き添いで行くのですか?]
通訳の紗知が学校に行っているため、水戸さんには、会話は携帯電話の文字打ちでしてもらうことにした。
「いや、いつも水戸さんには、頑張ってもらってるし、それにいつも顔色が悪いからさ」
水戸さんが文字を打つ。
[いえ、これがお仕事ですし、山野様のために頑張らせてもらってます。体が動けるだけ、元気なんですよ]
「ふむ……でも、たまには診察してもらったほうがいいよ。費用は俺が出すから、水戸さんも行こう」
水戸さんが文字を打つ。
[ご迷惑になりませんか?]
「そんなことないよ。水戸さんはもう家族と一緒だ。よかったら、行きましょう」
水戸さんが文字を打つ。
[わかりました]
「いや、そこはいつもの、あの一言でわかるよ」
『ま゚』