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家政婦の水戸

第5章 水戸さんが、病院にいく

 水戸さんと二人で、近くの総合病院に向かった。


 自分は、事前に連絡はしていたが、水戸さんは飛び込みだ。


 とりあえず水戸さんが受けても大丈夫なのかと、電話してみると、構わないとのこと。


 病院につくと、さっそく受付で記帳をすませる。


 俺の次に水戸さんの順番で進む。


 まず、血圧をはかる。


 年輩の先生だ。こいつぁ、厳しいことを言いそうだな。


 機械に腕を通して、ボタンを押す。腕をググッと圧迫され、すぐに楽になる。


「ちょっと、血圧が上がってるね。なるべく、塩分を控え目に」


 まあ、それはしょうがない。


 次は、水戸さんだ。


 先生は、おかしなことを言い出した。


「……大丈夫? おたく、生きてる?」




 次は、胸に聴診器をあてられた。


「はい、別に問題はないです。おしっこはでるかな? 棚に紙コップがあるから、そこにおしっこを入れてトイレにあるトレイの上に置いといて下さい」


 水戸さんの番だ。


 突然、先生が騒ぎだした。


「おーいっ!! あなたの心臓さぁーーん!! 生きてますかぁーーっ!!」


 あの医者は、なにを言っているのだろう。


 俺はトイレに入り、おしっこを入れた。


 普通に入れるだけじゃつまらないから、なみなみに入れてやった。


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