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家政婦の水戸

第6章 水戸さん?

 いや、少し離れて見ると、なんとなくわかった。


「え!? 水戸さん?」


 髪型といい、背の高さといい、服装といい、匂いといい、すべて水戸さん条件をクリアしている。


 ただ……なんだろう。


 マシン強すぎない?


 メカ?


 水戸さんのメカ?


 いや、これをいきなりメカと一言で表していいのか?


 水戸さんはよくセグウェイに乗っていた。


 これが、セグウェイに代わる水戸さんの私物という可能性がある。


 よく見ると、胸になにか書いてある。


 俺はジッと見た。あまり、女性の胸をマジマジと見るのはどうかと思ったが、これを女性と見るのもどうかと思ったので、とりあえず見た。


“MitoーZMBⅡ”


「みと……ゼットエムビーツー!?」


 えっ、水戸奈津子じゃなかった?


 とりあえず話し書けてみよう。


「あの……あなたが家政婦さん?」


『マ゙』


 あ、やっぱりそうなんだ。


 でも、喉から聞こえてきたね。


 まあ、今日だけだ。これで、我慢しよう。


「じゃ、上がってください」


 Mitoさんは、靴を脱いで上がる。なんだろう……音がする。


 ロボコップ?




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