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家政婦の水戸

第7章 郷東さん

 こっちはそれでなくとも、乳にダメージを受けているんだ。


 こいつは、いま、乳から何を出そうとしている?


 その乳から出る物で、俺をどうしようとしているんだ?


 いかん、あんなのをまともに喰らったら、俺は数秒後には跡形も残ってないかもしれん。


『ビーーッ、ビーーッ、ビーーッ』


 なんのブザーだ!!


 ダメだ、足が動かない。


 いや、動かないんじゃない、どう動けばいいのかが、わからないんだ。


『エネルギーチャージ完了。発射シマス。10……9……』


 いや、別の音声聞こえる!!


 で……なに、発射て……。


 俺は、なんとか、2歩3歩と、後退りした。


 だが……


『4……3……2……1……』


 終わりだ。走馬灯を見る間もなかった。






『0』




“ボフッ!!”






 俺は、勢いよく飛び出た大量の赤茶色い粘液にまみれ、その場にぶっ倒れた。


 よかった、死ななかった。でも、怖かった。



 これはこれで、超いやだ……。



 臭いし、気色悪い……。



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