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家政婦の水戸

第8章 ただいま水戸さん

 20分後、チーム水戸さんが帰ってきた。


 しかも、セグウェイ水戸さんに乗った生水戸さんが、グッタリしたバイク水戸さんを背負っている。




 なにがあった?



 生水戸さん、拷問にあってないか?


 俺の目には、生水戸さんの口から茶色い液体が溢れ、W眼球が飛び出しているように見える。


 そりゃ、メカの間に挟まれてプレスされてりゃあ、そうなるだろ!!


 生水戸さんは、バイクのメカ水戸さんを下ろすと、フラフラになりながら、こっちにきた。


『ま゚』


 いや、なんの承知をしたのさ?


 その痛々しい状態で承知されても……。


「こ゚ゔつ゚ゔあ~ん'ぜん`う"ん゚どう」


「えっ!? なに?」


 それを聞いていたのか、紗知が来た。


「お父さん、ZMBーBタイプが自分から電柱にぶつかってって、一人で大ダメージを受けたんだって」


「いや、それ前、見えてないだろっ!! だったら、変形しなくてもよかろう!!」


 メカ水戸さんには、AタイプとBタイプがあるようだな。


 セグウェイがAで、バイクがBか。Cがあったら、見たいものだ。


 生水戸さんの方は、タイプAに目を押し込んでもらっている。


 こっちの方が、ダメージが大きいような気がする。



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