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家政婦の水戸

第8章 ただいま水戸さん

 ようやく、生水戸さんの目が治り、タイプB……バイクの方のメカ水戸さん……ややこしいな。バイク水戸さんとセグウェイ水戸さんにしよう。


 バイク水戸さん、なんとか重要な回路は無事だったようで、セグウェイ水戸さんが昔のカラーテレビを治すように平手で殴ったら、起動した。


 なぜか、バイク水戸さんの横にいた生水戸さんの顔が、歪んでいるようにも見える。


 セグウェイ水戸さんが、間違えて張り倒したのか、それとも、バイク水戸さんの横にいたから流れ弾が当たったのか……。


 あんなのに張り手されたら、俺なんてアゴがもう無いぞ。





 生水戸さんの口が開きっぱなしなのは、そのため?


 これから、三人で夕食の準備をするという。


 大丈夫なのか?


 生水戸さん、昭和の人が虫歯で顔が腫れた人みたいに、バンダナでほっかむりをしている。アゴを固定してるんだね。


 家政婦って……命を張った、大変なお仕事なんだなと、初めて知りました。


「じゃ、あの料理お願いします」


『マ゚』


『マ゚』


『ふぁ』


 一人おかしいね。


 アゴ修復出来るのか?


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