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ねぇってば

第9章 存在


帰宅していつものように
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もう聴きなれた らいる の声

最近は聞けてない しゅうかちゃん の声



勝手に歌詞も覚えた俺は
少し呑気に口ずさみながら晩飯を用意する


ただ誤魔化したかっただけなのかも知れない
この寂しさを







『僕は僕でありながら僕でなくなればいい』


不意に耳に届いた歌詞



このとき らいる はどんな思いで書いたんだろう





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