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先生、好きです。

第2章 保健室



「ッ…!!」


顔を伏せた先生。


長い沈黙が続き、僕は耐えきれずに席を立った。


「天知君っ…!」


そのまま背を向け、走って保健室を出た。


後ろで先生が呼んでいたが、僕は振り返らずに廊下を走った。


階段を駆け上がり教室に駆け込む。


「はぁッ…ぁッ……はぁ…ッ」


「あ、天知…君…?」


「!!」


教室には僕以外にもう一人、女子生徒が残っていた。

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