先生、好きです。
第2章 保健室
「先生……ち、近い…です…。」
「うん、分かってるよ。」
机に身を乗り出して近付いてくる先生。
先生の呼吸がじかに耳に伝わり、頬が熱くなった。
先生が僕のすごく近い所でクイッと首を傾けた時、反射的に目を閉じてしまった。
「ッんー…ッ…。」
昼休みに触れた唇と同じ、温かい先生のそれが深く重なった。
「んぅッ……。」
何度も、何度も。
角度を変えながら重なりあう唇。
先生が拘束していた手は解かれていたから、先生の肩を軽く叩いた。
「んッ…い、き…がッ……。」
やっと少し離れた唇。
すかさず息を吸う。
「はッ…はぁッ………、」
僕の荒い息だけが保健室に響き、顔全体が熱くなるのを感じた。
「………なんか、ごめん。」