先生、好きです。
第3章 告白
彼女は僕のこと、何も知らないのに好きになったのか。
何も知らないで、何故"好き"だなをて言えるのだろうか。
きっと…彼女は僕を知れば知るほど嫌いになる。
知らないなら、教えてあげればいい。
「…好きな物、メロンパン。嫌いなの、女子。というか人。」
「え…?」
「笑顔、君になんか見せられる訳ないでしょ?僕は女子が嫌いなんだから。……早く退いてよ?」
「ぇ……あ、ゴメッ……。」
さっさと起き上がって鞄を持ち、教室を出ようとした。
すると後ろから震える声で聞かれた。
「…私は……ダメなの…?」
「うん。ダメ。」
素っ気なく言い放ち、教室を出た。
後方から彼女の泣き声の変わりに、数人の女子の会話が聞こえた。