先生、好きです。
第1章 学校
学校なんて、つまらない。
一年の時、僕は学校に通う理由が分からず、ただ毎日適当に過ごしていた。
友達は作らない。
作らないというより、出来ないと言った方がいいのだろうか。
もともと明るい性格でもないし、何より友達なんて必要だと思わなかったから。
そんな一年のある日。
2月なのに、やけに暖かかったあの日。
「んー…、眠い……。」
授業もぼーっと適当に受けて、気付けばもう昼休み。
クラスメートは皆、各々の友達とワイワイ喋りながら楽しげに昼食をとっていた。
僕は勿論一人。
一緒に昼食をとる友達はいない。
だから昼休みは一人で屋上に行くことにしていた。
誰もいない、静かな屋上はとても居心地が良い。
寝そべって空を眺めながら昼食をとっていた。
――――キィッ...
「ん…?」
屋上の扉が開く音がした。
こんな所に来る人なんていたんだ…。