先生、好きです。
第2章 保健室
「はぁ……。」
午後の授業が終わり、いつも通り屋上で暇をつぶしていた。
家に帰ってもする事がないから。
「ひーまーだー……。」
「じゃ、保健室に来ない?」
寝っ転がっていたら突然上から声が降ってきた。
驚いて起きあがると、加神先生がニコニコしながら立っていた。
「先生ッ!!」
「おいしいココアがあるんだ。さっきのメロンパンのお礼…。」
"どう?"と、首を傾げる仕草が妙に子供っぽくて思わず
「…先生って変わってますよね……。」
と…、言ってしまった……。
先生は気を悪くする様子もなく、ニコッと笑いながら言った。
「うん。」