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先生、好きです。

第2章 保健室



「おいしいでしょ?」


先生から渡されたココアを一口飲むと、思わず溜め息が漏れた。



先生の問いかけに小さく頷く。


「でしょ?先生のお気に入りなんだ。」


保健室の丸い机の上には、先生がお気に入りというココアと、沢山の書類が置かれていた。


何の書類だろうか……。


…それよりも、


相変わらずニコニコしながら、僕を見てくる先生。


だんだん気味が悪くなってきた…。


「…僕の顔、何か付いてます…?」


「んー、付いてないよー?」


「……じゃあ、あんまりまじまじと見ないで下さいよ。」


飲みにくいでしょう?、と呟き目をそらした。


何も付いてないならあんまり見ないでよ…。


だんだん恥ずかしくなってきた…。

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