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狐と私と先生

第8章 やっと出番!

「あの兄弟は、
妖怪の、『かまいたち』」

「かまいたち。
、、、風かぁ~」

銀は、ため息まじりに 呟いた。

「かまいたちの兄弟だから、『かま兄弟』だね」


か、かま兄弟って、、


オカマ兄弟みたいに
聞こえちゃうのは、私だけですか、、?

「その かま兄弟が、
なんかしたのかよ」

面倒くさいそうに訊ねる銀は、
普通に『かま兄弟』を使ってるから、

オカマっぽく聞こえるのは、私だけのようです。



「あのかま兄弟は、
イタズラ好きでね。
モノ壊したり、
人の物を盗んだり、
ちょっとした
困ったチャンだったん
だけど、、
最近、とうとう
人を傷つけてしまって、
説教+おしおき
をする事になったんだ」

ニッコリ笑顔で
説明する先生。

「お、、オシオキですか」

恐る恐る言うと、
先生は笑顔のまま頷いた。

「悪い子には、おしおきにかぎるよ」

そう言った先生の笑顔はいつも通りなのに、
なんだか、
私には、とても黒く見えてしまい、背筋に寒気が走った。

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