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狐と私と先生

第9章 決着

「なんだ、その口調。

俺と関わりたくないなら、この道に近づくな」

「俺だって そうしたいが、ここら辺、木の実が豊富なんだよ。

誰かさんのせいで、木の実ぐらいしか食えないしな!」

「下におりて川で魚でもあさってろ!

静にたかるな」

「たかって ない」

「じゃ、アレはなんだ?」

銀は美味しそうにパンを食べるクウを指差す。

「あの女が勝手に渡してきたんだろ」

ソレは、私のせいだと、言いたいのですか?


「なぁ、静。

もっと無いのか?」

銀と兄が その事について言い合っているのに、
クウは、まったく気にせず言ってきた。

「えっと、、」

「堂々と、たかってんな!」

「おねだり してんだよ~だ」

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