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狐と私と先生

第5章 ダレ?

「静、おかえりー」

満面の笑顔の銀。

だけど、
人ん家でくつろぎ
すぎじゃないか?

「たく、アンタせいで大変だったんだから、、」

『ナニが』と
首をかしげている銀。

、、、銀に、私の苦労が分かる訳ないか。


「お兄さん。
晩飯は唐揚げで、よろしいですか?」

「唐揚げ!」

嬉しそうな声をあげ、
銀は頭から耳、お尻から尻尾を出した。

銀は嬉しい時、、、
って言うか、感情が高ぶると、耳、尻尾を出してしまう。

「銀、誰かに見られたらどうすんの!
早くしまって」

「静しかいないんだし、いいじゃん」

そう言いながら、
銀は耳、尻尾を消した。

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