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狐と私と先生

第7章 長い、夜

うつ伏せに倒れてる
 銀。

そのせいで、
背中の、大きな痛々しい傷跡が、
ハッキリ、見える。

傷跡から流れている
『血』 が
銀の命を、むしばんでいるコトを知らしている。





どうしよう。



、、、血。

と、とりあえず、
血を止めないと、、。



でも、
怪我をしてる銀に、私は触れて、大丈夫なのか?

私が触れて、怪我が悪化したり、、、

銀が、壊れたりしないか?




そんな、バカバカしい
ような不安が、私の心を支配していた。







ソレほど、
私には銀が、弱々しく、見えた。

今さっき、
自分を守ってくれた人が、とても、

とても、 弱々しく、、。

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