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狐と私と先生

第7章 長い、夜

「ハァ、、ハァ、、」

苦しい、横っ腹が痛い。

どんぐらい走ったんだろう?


木に寄りかかりながら、後ろをうかがう。
兄弟の姿は見えなかった。




たぶん、
弟を木から、はがすのに時間が掛かってるんだろう。




だからと言って、油断は出来ない。

いつ見つかるか分からないし、
このまま、走り続けてるワケにも、いかない。


「何処か、隠れる場所、、」

私は何処へ、向かうとでもなく、
歩きだす。


とてつも無い不安と、疲労で、
頭が、ボゥッとする。



いつも歩いてる山なのに、今は、
まったく別の知らない山みたいで、
怖い、、


と、言うより、
とっても『嫌だ』と思った。

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