
ローズ学園
第4章 春太&快斗④
春太がプレゼントをくれた日から毎日ブレスレットをつけてる。
誕生日の日はみんなでケーキを食べて楽しかった。
俺も春太の誕生日には喜ばせたいな。
今は体育の授業中。俺はバレーやってる春太をぼーっと見てる。
まあ、へたなんだけどさ。そこもまたおもしろいし、かわいい。
「かーいと!」
健音が来て、隣に座る。
「春太の観察?」
「ん?まあ。おもしろくて。」
「だなっ。」
春太がレシーブしようとして、からぶっている。周りから笑いが起こる。
「なぁ快斗、。お前らさ
付き合ってるの?」
「えっ。」
突然の問に焦る。付き合って2週間足らず。もう気づかれたのか?
健音がゆっくりと続ける。周りには誰もいなくてよかった。
「こないださ、春太と買い物行ったじゃん?
そん時春太が好きな子にあげるんだって言ってて、お揃い嫌じゃないかな?とか言ってたわけ。」
あーなるほど。そういうことか。そりゃ気づくわなぁ。
でもそれよりも、そーやって悩みながら買ってくれた春太が想像できて嬉しくなる。
「正直に言うと、
付き合ってる。俺、ずっと好きだったから。」
「やっぱり。」
健音は普段のおちゃらけた雰囲気とは違って、落ち着いて話してくれる。
「まあ。他の奴には言わないからさ。仲良くやりなよ。男子校だし、珍しくないよ。」
健音が笑いながら言う。俺が思ってたより全然いいやつみたいだ。
ごめんなww
「ありがとう。」
「まあ。それにしてもバレバレだけどな。」
「え!まじで?」
「いっつもほとんど一緒にいんじゃん。朝も帰りも寮も。
ほんっと仲いいしな。」
「バレバレか…。はず…。」
「2人とも顔に出やすいしね。」
ちょっと苦笑い。そんなにバレバレだったなんて。
健音が楽な雰囲気で話す。
「まあでも俺は別にそーいうの気にしない。他にもカップルはいるしね。」
「え!そーなの?」
「うん!俺そーいうの気づいちゃうタイプだからさ。」
健音が軽く笑う。そうなのか…。全然気づかなかった。みんな隠すのうまいな。
