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teardrop (of the child)

第2章 −真友−

松本の家は母子家庭。

父親は松本が小学生になった頃、交通事故で亡くなった。

母親は看護師をしながら女手1つで松本を育てている。

松本が小学生の時、母親は昼勤務だけしかしてなかったが中学生になると夜勤もするようになった。

一人で過ごす夜は寂しかったが母親の前では恥ずかしくてそんな事は言えるはずもない。

それに亡くなった父親の分、自分を育てる為に母親が頑張ってる事くらい松本自身もわかってた。

そんな寂しさのせいもあり、松本は家で一人で過ごしてる時なんかは「せめて兄弟でもいたらなぁ」なんて思う事もあった。


小学生の時は友達に誘われて空手教室に通ってた。

しかし、松本は相手に攻撃を仕掛ける事が出来ずに毎回負け続けてしまう落ちこぼれ。

いくら試合だからといっても思いやりの強さが仇となり、相手に攻撃したり傷付けそうな行為が出来ないのだ。

自分は武道派でないと感じた松本は中学生になる前に空手をやめる。

空手教室をやめると寂しく感じる時間が増えた。

美和と付き合ってから一緒に過ごす間はその寂しさもいくらか紛れたが、それでもやっぱり松本の寂しさは消える事がなかった。

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