
神様の願い事
第7章 謎のオバケ
そうだ知ってるぞその皺。
俺は何度でも見た事がある。
だがしかし。
潤「リーダー...? え、は?」
そりゃそうだ。意味がわからん。
雅「なんで? 守護霊なの?」
「違うよ」
雅「だって取り憑いてるんだよね?」
こらまて。俺を置いていくな。
「それは無理だろう。まだ生きてるからね」
雅「あ~、そうか」
和「え、オバケじゃないの?」
「オバケだよ?」
潤「でもまだ生きてるって」
「うん」
雅「だからほら。生きてるからオバケになれないじゃん」
和「あ?」
なんの話が通じてるんだ。
俺にはさっぱりわからんぞ。
雅「あれ? って事は、どうして居るの?」
潤「誰が」
雅「同じ人が二人とか、存在する訳無いのに」
「それはほら、オバケだから」
雅「あ~、なるほどね!」
宇宙語でも喋ってんのか。
言葉は俺の耳に届くのに、内容がさっぱり入って来ない。
雅「で? リーダーを猫にしたのもリーダーが?」
「まあなんて言うか、焦れったくて」
雅「ケツ叩いたんだ。自分の(笑)」
何を友達のように話してるんだ。
肩に手を置き、腹を抱え二人でケラケラと笑っている。
その様子を呆気にとられて見ていたのは何も、俺だけじゃなくて。
潤「ちょ、っと待って? わかるように話してくんない?」
ていうかそのオバケ触れんのかよ。
オバケって普通、突き抜けるんじゃなかったのか。
雅「だからぁ。やっぱオバケだったんだよ、ね?」
「まあ。ハイ」
だからそれは分かったよ。
いや信じられないよ? 突き抜けてないし。
だけど足音も気配も感じさせずに俺の真後ろに忽然と現れたんだ。
潤「や、やっぱオバ」
雅「ひゃひゃっ、ビビってんの?」
潤「ビビってねえし!」
だから今の論点はそこじゃなくて。
素直にビビってましたすいませんって言え。
和「で、そのオバケ、誰だって...?」
じゃないと話が進まないだろう。
ドヤ顔の相葉さんに置いてけぼり食らうとか、屈辱以外の何物でもないんだから。
