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腹黒ドS王子の愛する人2

第5章 家族

「ところで.....」



そんなお兄さんの声に視線を戻すとさっきまでと打って変わった射抜くような目が俺に向いていた。


思わず声が詰まる。



「さっきからそこにいる子が噂の葵くんかな?」




俺を見て細まった目に咄嗟に体が動く。




「さ、先程は見苦しいものをお見せしてしまいました....申し訳ありません!
えっと、秋夜さんとお付き合いさせてもらってます、北浜葵です。はじめまして!」




ぺこりと頭を下げると、お兄さんの顔はさっきのような柔らかさに戻り



「はじめまして、しゅうの兄の西条冬夜です。よろしく葵くん。」



と、声をかけてくれた。




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