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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第14章 盗み聞き。


 それでもAD部の皆さんと話せるのは、それが仕事だから。必要だから。

 じゃあ、池田先生と話せたのは何故だろう。それも、先生が医者として仕事をしていたから。多分、お医者さんじゃない時の「池田さん」と言う個人だったら、話せなかったと思う。

(あ、でもお仕事が終わった後、ご飯を食べに行った時の先生をアタシはどちらで見ていたんだろう……)

 多分、お医者様として見ていたんだろう。池田先生もアタシの事は患者として見ていた筈だ。

 医者と患者として出会ったのだから、きっとこの先もそれは変わらない。アタシはそう思っていた。

 だから、池田先生があんな事をしても、それは治療の一つなんだって、アタシはそう思っていた──。












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