おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第20章 アタシのお仕事とパートナー。
取り敢えず、平川さんの要望通り、アタシは猫のコスチュームを着て、手袋型のオモチャを手に装着した。「平川さんは着ないんですか?」と尋ねたら、「僕が着て似合うワケないでしょ?」と苦笑された。そんな事はないと思う。平川さんのネコ耳姿はちょっと見てみたいもの。でも、平川さんは恥ずかしがって、ネコ耳を着けてくれなかった。
「そんなに恥ずかしいものをアタシに着けさせてるんですか……?」
そう言ってしょんぼりすると、平川さんは慌てて「今回だけだよ」と言って、ネコ耳を装着してくれる。残念な事に、コスチュームは着てくれなかったけれど、耳だけで勘弁してあげようと思う。
それにしても、やっぱりイケメンさんはどんな恰好をしてもイケメンさんなんだな。何だか可愛らしい。可愛らしさで言えば、川上さんが一番似合いそうではあるけれど。平川さんのネコ耳姿は悪くないと思う。"ネコ王子"って感じ? アタシが「似合ってますよ」と言うと、揶揄(からか)ってると思ったのか、平川さんは「僕を揶揄う悪い子にはお仕置きだよ」と言って、アタシに覆い被さってきた。
平川さんはアタシをベッドに押し倒すと、直ぐにスイッチを入れ、ブルブルと振動する肉球を身体に押し付けてくる。胸やアソコに当てられると、アタシの身体は直ぐに反応してしまい、甘い声を上げてしまう。
何といえばいいのだろう。肉球一つ一つがブルブルを震えているので、一度に5つのローターを当てられているみたいな感覚だ。しかも、手袋型だから、胸を包んで揉む事も出来てしまう。まあ、余りにも強く押し当てられると、振動は半減してしまうのだけれど。