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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第20章 アタシのお仕事とパートナー。


 でも、言わなきゃ伝わらない。触って貰えない。今までのアタシは、そこで諦めて自分の殻に閉じこもっていたんだ。AD部に来てからは、言わなくても皆さんに嫌と言う程、攻められてきた。諦めるか、与えられるのを待つだけだった。平川さんは、それでは駄目なんだよって教えてくれているんだ。多分、山岡さんとの事も……。唯、眺めているだけでは、駄目。何か行動を起こさなければ、何も変わらないんだって、平川さんは教えてくれようとしているんだと思う。だけど、やっぱり怖い。受け入れて貰えないんじゃないかって。

 強請ったところで聞き入れて貰えないかも知れない。子供の頃に両親に幾ら強請っても聞き入れて貰えなかった過去がある。そう言った体験から、言葉にする事が出来ない。アタシが黙ってしまうと、平川さんは「大丈夫だよ。言葉にしてくれたら、望みを叶えてあげるから」と言って、アタシの額に優しく口付けを落とした。それでも不安そうな顔をしていると、「僕達は部署で認められたパートナーだよ。だから僕を信じて?」と平川さんが言う。アタシを裏切る様な事をしたら、「皆に殺されちゃうよ」なんて物騒な事を言ってお道化ながら。そこまで言われたら信じるしかない。

(ええい。もう、どうにでもなれ!)

 半ば自棄(やけ)っぱちになったアタシは、平川さんの手を取ると触れて欲しい所に導き強請る。胸とアソコに直に触れて欲しいと。すると平川さんは微笑んで、「よく言えました。ご褒美だよ」と言って、アタシの着ているチューブトップとショートパンツをずらし、直接肌に触れてくれたのだった。

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