おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第29章 処女なのにGスポ開発!?
「たーまちゃん」「モーリーィー」「おい、森脇」
アタシは朝から、三人の男性に取り囲まれて部屋の隅で怯えていた「大丈夫だよ。処女膜は破れないから」と言って平川さんがにこやかな笑顔で手を差し出す。「俺のも大丈夫! ちゃんと計算してあるから、心配しないでねぇ?」とは川上さん。ニコニコしてますけど、後ろに悪魔の尻尾が見えてます。高槻さんが眼鏡を押し上げながら「君の役目は何だ?」と尋ねてくるので、アタシは「サンプルのモニターです……」と答える。
「分かっているのなら、よろしい。まずは私のサンプルから試して貰おう」
「えー!? 室長、狡いですよぉ? モリーに一番に声を掛けたのは俺なのにィー」
「まあまあ、言い争うのは止めて下さい。たまちゃんが怯えてますから……」
言い合いになりそうな高槻さんと川上さんの間に、平川さんが仲裁に入る。その間に、「モリリン、行くよ」と言って山岡さんに腕を引かれて三枚の壁から救出される。
「あっ! ヤマ狡い!! 抜け駆け反対!!」
そう言う川上さんに、山岡さんは"あっかんべー"と舌を出して返してスタスタと歩く。アタシは目を白黒させながら、山岡さんに引き摺られるまま、オフィスを出た。
「ちょっ! 山岡さん!? いいんですか?」
「いいも何も、モリリンが困ってたじゃん?」
「そうですけど……。でもお仕事ですし……」
「いいのいいの。それより俺のを試して貰うから」