おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第4章 高槻雅史という男(その1)。
「ひゃあぁぁぁぁんっ!!」
勃起して敏感度を増した突起を柔らかい毛の様な物が取り囲み、それを撫で上げる。
初めはゆっくりと。そして高槻さんがスイッチをスライドさせると、その速度は次第に増していく。
吸われる刺激と撫でられる刺激。それが同時に与えられる。今まで体験した事のない感覚に、身体が驚き震えた。
「やぁっ!! 駄目ぇっ!! 何コレ!!」
そう言いながらアタシは腰を前後にガクガクと揺らす。それを見ている下出は、「凄い反応ですね」と言いながらゴクリと喉を鳴らした。
「だろう? クリトリスに吸い付かれて舐められる状態を再現した商品なんだが、正直、男に舐められるよりも感じるだろうな。何せ、男の舌はこんなに早く動かない」
「そうですね。こんなに動かしたら、舌が攣(つ)りそうです」
二人がそんな会話をしている前で、アタシははしたなくも腰を揺らして喘ぐ。前のオモチャにも増して気持ちが良くて、何も考えられない。
「あっ! あんっ!! いやぁんっ!!」
何か言葉を発していないと、おかしくなってしまいそうで、アタシは兎に角、口から自然に漏れる言葉を吐き出していた。