おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第31章 鎮まらない疼き。
高槻さん、川上さんがそれぞれ企画したオモチャのモニタリングをしたアタシの体力は、限界に来ていた。だって、どちらも凄くてイキっぱなしだし、腰がガクガク動いてしまうのも止められなくて。間に休憩は挟んで貰ったのだけれど、川上さんのモニタリングが終わる事には、歩けなくなってしまい、平川さんには申し訳ないけれど、翌日に延期をして貰った。
今は、オフィス内のベッドで休ませて貰っている。もっと体力を付けなければならないなと、天蓋をボーッと見つめながら考えていた。そろそろ、就業時間も終わる頃だし、起きなくちゃいけないのだけれど、酷く眠い。
ひと眠りしてから帰ろうかと思い、皆さんに先に帰って頂こうとすると、平川さんが「同じ方向だし、タクシーで送っていくよ」と言ってくれた。平川さんのモニタリングは後回しにしてしまったのに、申し訳ないからと言って断ると、「それなら、たまちゃんが起き上がれる様になるまで、仕事をしてるよ」と言って笑う平川さん。「それなら俺も」と、帰り支度を途中までしていた山岡さんも机に座り仕事を再開しようとする。
アタシの為に残業させるのは申し訳ないと思ったアタシは、皆さんが仕事をしていると、気になって休めないからと言って帰って貰う事にした。帰る際に山岡さんが、警備室に声を掛けてくれる事になったので、これで寝過ごす心配はないと、アタシは安心して目を閉じた。