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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第31章 鎮まらない疼き。


 どのくらい眠っていたのだろう。眠りが浅くなったアタシは、人の気配で目が覚めた。警備の人が起こしに来てくれたのだろうか。そう思って時計を見ると、二十時を少し過ぎた頃だった。二時間程眠って体力が少し回復したアタシは、ベッドから起き上がると、身なりを整えてベッドから降りる。

 するとカーテンの先に居たのは、坂内部長だった。アタシが「お疲れ様です」と言って声を掛けると、坂内部長は目を丸くしてアタシを見る。「何でいるの?」と。アタシがワケを話すと、坂内部長は「仕事熱心なのは、上司としては評価したい所だけれど、もっと自分の身体を大切にしなさい」と注意されてしまった。しょんぼりして「気を付けます」と言うと、坂内部長は慌てて「森脇さんだけの所為じゃないよ。他の連中にも気を付けるように言っておくから」と言ってくれる。そして、「森脇さん一人に負担を掛けているみたいで申し訳ないね」と、労ってくれた。

 「そうだ、森脇さん?」

 「何でしょうか?」

 「頑張ってくれている君に、晩御飯をご馳走したいんだけど、時間は大丈夫かな?」

 そう言って坂内部長は腕時計を見る。時刻は二十時半。まだ、時間的には余裕がある。アタシが大丈夫だと答えると、坂内部長は手にしていた書類を片付け、「それじゃあ行こうか」とアタシを促した。

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