おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第35章 忙しい連休(その1)。
アタシはもっと山岡さんを感じたくて、両腕を首に回すと、山岡さんはアタシを抱き寄せる。身体が密着し、アタシのお腹に当たる山岡さんの熱は、既に硬くなっていて。これからそれを受け入れるのだと思うと、怖いと思う気持ちと、一つになれる歓びが心の中でせめぎ合った。
「モリリン、出よっか……」
掠れた声が耳元でそう囁くと、アタシはコクリと頷く。山岡さんはアタシを抱きかかえて立ち上がると、あっと言う間にアタシの身体を拭き、自分の身体を拭いてタオルを身体に巻き付ける。「着替えは!?」と言うアタシの問いに、「これから脱ぐのに要るの?」と逆に問い掛けられて、アタシは返答に困った。確かに。これから、アタシは山岡さんとエッチするんだもんね。それには服は要らないよね。なんて考えていると、山岡さんのお部屋の前に着いてしまった。
この扉を開けたら。もう後戻りは出来ない。アタシは今日、「女」になるのだ。そう覚悟を決めると、アタシは未知の世界の扉を潜ったのだった。