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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第35章 忙しい連休(その1)。


 濡れた髪の雫が、ポタポタと肩に落ちて、肌を滑っていく。「水も滴るいい男」ってこう言う人を言うのかな? 濡れた髪を後ろに撫でつけた山岡さんは、色っぽくて。アタシの心臓はドキドキと暴れ出す。

 アタシのドキドキを知ってか知らずか、山岡さんは「子供の頃、親父と風呂に入った時によくこうやって遊んだなぁ」なんて言いながら、ピューっとアタシに向かって水鉄砲を繰り出した。

 「ひゃっ!?」

 その水滴は、見事にアタシの顔に命中し、アタシは思わず目を閉じる。山岡さんは「ゴメンゴメン」と言って、タオルでアタシの顔を拭きながら、顔の水滴を拭き終わらない内に、チュッとアタシの唇に唇を重ねた。

 「んんっ!?」

 アタシは吃驚して、頭を後ろに引こうと思ったけれど、山岡さんの大きな手に抑えられてしまい、身動きが取れない。

 「濡れた髪のモリリン、色っぽくて堪んないよ……」

 唇を離してそう言うと、山岡さんは再びアタシに口付ける。ゆっくりと舌が忍び込んで来て、アタシの舌にねっとりと絡みつく。甘くて溶けそうな口付けに、アタシの頭は逆上せそうだ。舌を吸い上げられ、唾液を啜られる。淫らで官能的なキスに心も身体も蕩けそうだった。

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