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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第36章 幸せな痛み。


 唇を離すと、山岡さんは、アタシのささやかな乳房をジッと見つめる。それが恥ずかしくて、「見ないで」と両手で隠そうとすると、山岡さんの手に捉えられ、開かされた。

 「隠しちゃ駄目だよ。モリリンの身体の隅々まで、全部見せて」

 "隅々まで"なんて恥ずかしい事を言われ、アタシの身体は反応してしまい、乳首がツンと勃ち上がってしまった。

 「モリリン……。乳首、勃っちゃったね? 見られただけで感じちゃった?」

 そう言いながら、山岡さんはアタシの乳首に顔を寄せる。息が掛かる程に寄せられた顔。けれど、山岡さんは、それを唯、見つめるだけでちっとも触ってくれない。焦れたアタシは、山岡さんの頭を抱えると、ささやかな胸を突き出し、山岡さんの唇に自分の乳首を押し当ててしまった。

 「ふふっ。舐めて欲しいんだ?」

 山岡さんは笑いながら、上目遣いでアタシを見上げる。アタシは恥ずかしくなり、顔を背けながら頷くと、山岡さんは「いいよ。いっぱい舐めてあげる」と言って、舌を尖らせてアタシの乳首の周りをゆっくりと舌でなぞった。期待していた所に触れて貰えなくて、アタシは身体をもじもじとさせながら、甘ったるい声を上げてしまう。

 「ああん……そこじゃなくてぇ……」

 「じゃあ、何処なの? 言葉にして言ってみてよ」

 アタシの乳首の周りにキスを落としながら、山岡さんがそう言う。今日の山岡さんは、何時になく意地悪で。アタシは泣きそうになる。

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