おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第38章 忙しい連休(その3)。
「んんっ!!」
平川さんの舌がアタシの口の中に滑り込み、アタシの口内を探る様に蠢く。アタシは必死にそれから逃げ回るけれど。狭い口の中では、直ぐに捕らえられてしまう。
「嫌っ! 平川さんっ、お願いです。止めて下さいっ!!」
アタシは渾身の力を込めて、平川さんの胸を押すけれど、体重を掛けられている所為でびくともしない。それどころか、両手首をいとも簡単に片手で抑えられ、頭の上に縫い付けられてしまった。
「ごめんね。たまちゃん。こんな形で君を抱きたくはなかったけど……。もう、我慢が出来ないよ……」
そう言うと平川さんは、アタシの服とブラジャーを捲り上げた。そして露わになった胸に散る、山岡さんが付けた痕を見ると平川さんの目つきが変わった。
「この痕……ヤマがつけたの? 凄いね。こんなにたくさん……。そんなに"自分のもの"だって主張したいのかな?」
そう言いながら平川さんは、アタシの胸元に散る、赤い痕を指でなぞる。そして、アタシの胸元に唇を寄せると、強くそこに吸い付いた。ピリッと痛みが走り、平川さんが唇を離すと、新しい痕が生まれていた。
「一つくらいなら、分からないよね? そう言ってニコリと笑う平川さん。その笑顔が何だか怖くて、アタシは何も言えなかった。