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　仕事が終わった後、池田先生に自分の気持ちを正直に伝えるメールを送ると、『それでも構わない』と返信のメールが直ぐに送られてくる。『心は山岡君に向いていてもいいよ。俺は君の甘い蜜を吸いたいだけだから。俺との事は、割り切って考えて』と。それはそれでどうなんだろう。先生はアタシの身体だけが目当てって事なのかな。

　それを寂しいと思ってしまうアタシは欲張り過ぎだ。自分の心は与えられないのに、相手には心を差し出せなんて、言う権利はない。

　初めの頃はそんな風に、好きな人以外との身体の関係を持つ事に悩んでいたアタシだったけれど。月日が経つにつれ、心が麻痺してしまったのか、それとも逃避したのか。いつの間にか、ＡＤ部の皆さんや、池田先生に身体を求められる事を当たり前の事として捉えられる様になってしまうのだった。