おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第40章 ピストン・バイブで絶頂地獄!?
デジャヴだった。
アタシは朝から、三人の男性に取り囲まれて部屋の隅で怯えていた。違うのは、メンバーが高槻さんから下出に変わった事くらいだ。高槻さんと坂内部長は、それぞれ地方に出張中である。
「頼むよ、森脇! 究極のバイブを開発したいんだ! 頼むっ! 協力してくれっ!!」
そう言って下出が、アタシに土下座して頭を床に擦り付ける。プライドの高いコイツが、そんな事をするなんて余程の事なんだろう。
「たまちゃん、僕のも試してみてよ。凄い気持ちいい筈だよ? 人間だと疲れちゃうけど、これなら疲れ知らずだよ! 尤も、たまちゃんが疲れちゃうかも知れないけどね?」
平川さんがそう言ってアタシに迫れば、川上さんも自分の開発したサンプルの凄さを説明し始める。
「俺のはねぇ、ここにローションを仕込んで置けば、このボタンで中出しの感覚が味わえてねぇ……」
「えっ!? マジっすか? それは一歩先行ってますね」
そう言って下出が唸ると、川上さんが得意気に笑った。
「いや、そんな機能、要るの?」と平川さんが突っ込むと、「世の中にはそう言うので満足感を味わう人もいるんですぅ」と、川上さんが舌を出して見せる。