おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第41章 川上達哉という男(その3)。
ヤマはアイツとは違うし、モリーもあの女とは違う。だから余計にだ。あの時は、相手の女に対して特別な感情等、抱かなかったけれど。この気持ちを認めてしまったら、あの時よりも、もっと酷い事になりそうで、怖いんだ。自分が傷付くのが。俺は卑怯な人間なんだ。
だから、お兄ちゃんポジションで俺は満足だ。ヤマとモリーの関係を応援する人間が、一人くらいいないとね。
そう言えば、モリーの事、親父さんに紹介したって、言ってたっけ。じゃあ、親父さんもサポーターかな。最近、顔を出してないし、久し振りにヤマの親父さんの店にでも、飲みに行ってみようかな。
俺は後片付けをしながら、今夜の予定を考えるのだった。