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おもちゃのCHU-CHU-CHU★

第44章 突然の訪問者。


 「じゃあね?」

 アタシは小百合ちゃんの姿を見ていたくなくて、素早く「閉」のボタンを押すと、閉まる扉の向こうの山岡さんにそう言って手を振る。山岡さんの唇が、何かを言いたげに動いたけれど、言葉は聞き取れずに扉は閉まった。

 それから、アタシはどうやって家に帰ったのか、あまり覚えてはいない。幸い、家に着いた時には両親は留守で。アタシはこっそり合鍵を使って家の中に入ると、その週末は部屋に引き籠って過ごした。

 来週になったら、また会えるのだからと自分に言い聞かせて。








 

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