おもちゃのCHU-CHU-CHU★
第11章 試着室の中で。
激しく突起を捏ね回す店長の指に高められ、もうすぐ絶頂を迎えそうだと思った時だった。
「お二人さん、入りますよ?」
ノックする音と共に、山岡さんの声が聞こえたかと思うと、扉が開かれる。アタシ達の姿を見るなり、山岡さんは「やっぱりな」と呟く。
「もう! ヤマちゃん! 来るならもっと早くか、後にして頂戴! 折角、珠子ちゃんがイキそうだったのに……」
「えっ!? そうだったの? 悪い事した? じゃあ、お詫びしないとね!」
そう言うなり、山岡さんは試着室へと上がり込む。「折角、オモチャ付けてたんだから、使ってよ」と山岡さんが言うと、店長さんは「リモコン持ってないのに、どうやって使うのよ」と答えた。
「え? これ、ここを捻れば動くよ?」
そう言って、山岡さんが床に落ちていたローターを拾い上げて、動かして見せる。
「え? それ、リモコンで動くんじゃないの? 着けてる意味、なくない?」
店長さんがそう尋ねると、山岡さんは笑って、「うん。意味ないね」と答える。店長さんが更に「何の為につけたのか」と尋ねると、「緊張感を感じさせる為」としれっと答える山岡さん。