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プリンセスさまのヒミツ

第5章 素直な気持ち

「店長、こんにちは。」

「あら、乃愛ちゃん。今日は珍しくはやかった…ってどうしたの!?なんかあった?」

「え…?」

「なんか疲れた顔してるわよ。」

「大丈夫ですよ♪」

「ならいいけど…。無理はしないでね。じゃあ着替えたらさっそくフロアでお仕事よ!!」

「はぁーい。」

「あっ、乃愛ちゃん!!」

「はい?」

「くれぐれもそんな顔で接客しないようにね。ご主人様のまえではスマイル、スマイル♪」

「分かってますよ。それがこのお店の鉄則ですもんね。大丈夫です!!私もそこまでバカではありませんよ♪」

「じゃ、よろしくねぇ♪」

がちゃ、バタン

「はぁーーー。ダメだなぁ、私。」

バイトの時ぐらい元気出せ!!私。今考えればここでも外キャラなんだよね。私が素をだしてるところなんて本当に少ない。たぶん家と大輔と二人きりの時だけ。素をだせない私なんて本当の私じゃない。

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