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プリンセスさまのヒミツ

第5章 素直な気持ち

ぎゅっ…

「ちょっと大輔…離して、よ。」

「やだね。乃愛が好きって言うまで話さない。」

ヤバい、心臓がいつもの三倍くらいの速さでドキドキしてる。離してほしいけど好きなんてとてもじゃないけどいえない。ただでさえ不安定な今なのに…。

「大輔、苦し、よ。」

「ねぇ…もうそろそろ告白の返事きかしてよ。オレ…これ以上は我慢できねぇよ。今ならふっても後悔はしねぇから。だから…はやく答えてくれよ。」

「…ごめん。今はまだ言えない。ううん、まだはっきりしてないの。私は大輔とは中途半端なことはしたくないから。だから…今はまだ…。」

「そっか。」

「でも!!」

「?」

「このお試し期間中に決めるから…だから、だから!最後の日に返事する。その日までは待ってて。」

「分かった。」

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