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短編集2

第2章 重力加速度

そう急かすと今度は愛おしそうに俺の手をつかむ恋人は、付き合い始めて10年経った今でも俺にはとてつもなくかっこよくみえる。






なんで俺みたいな普通のやつがこんなにかっこいい人と付き合えたんだろうってくらい。





「相変わらずちっちぇー手だな。」






そう言って笑うと俺の手をそのまま唇に近づけてチュッとリップ音を残して名残惜しそうに離れる。








「ちっちゃいちっちゃいうるさいっ、本当あった時からその口癖なおんないね。」





「だって、ちっちぇーんだもん。かわい。」




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